2009年度 社会文化システム学科
2年ゼミ フィールドワーク・オリエンテーション――地域を歩く
 フィールドからの一葉
コース6 おばあちゃんの原宿=i大鳥神社→地蔵通り商店街)

教員のフィールドノーツ
 教員は駒井先生を先頭に、細井先生と金先生と山本、そして院生の千代村君が参加してくれました。二班ABに分かれていましたが、一緒に50名程が列をなして歩きました。私は最後尾でしたので、残念ながら駒井先生の説明は聞けませんでした。出席率は8割強でした。
ルート:(所要時間:2時間半、全行程徒歩)
大学→巣鴨大鳥神社→徳川慶喜の屋敷跡パネル→不思議な石碑'mada mada'→真性寺(身代わり地蔵を見学)→巣鴨とげぬき地蔵商店街→高岩寺:とげ抜き地蔵(各自、寺の由来を読んだり、身代わり地蔵をなでたりした。)→地域文化創造館:中仙道待夢(解散)
感想: お年寄りが多い地区に若い人が大勢で押し寄せ、「赤パンツ」の写真を取ったりしていたので珍しがられて、何人もの方から学生が何か質問されていました。自分たちが見られる存在であることに気付かされたと思います。また、多い人数で、強い日差しの中をぞろぞろと2時間半も歩いた割には、不満を表すこともなく、それなりに楽しんでいたように感じられました。
巣鴨班は二班が一緒に行動したので、人数が多くなりすぎ修学旅行にようになってしまいましたが、それでも「フィールド・ウォーク」のそれなりの効果はあったと思います。(山本須美子)
 学生のスナップショット
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 巣鴨地蔵通商店街の衣料品店で必ずと言っていいほど真っ赤なパンツを見かける。誰が穿くのだろうと始終気になりつつ。鮮やかな赤色と元気な売り声が印象的でした。
 他にも屋台で買ったできたてのベビーカステラや試食したお煎餅にお茶、商店街の人たちのお話をおつまみにとても美味しく頂きました☆また、近くのお寺から流れてくる煙や線香の匂いもなかなか渋くてよい!
なんだかここだけ時間の流れがゆっくりと流れているようで、眠気さえ感じてしまう程にゆったりとした散策でした。(杉戸)
 巣鴨はよく行くけれど、こんな路地裏的なところに来れたのは初めてでした。小さいお地蔵様がとてもかわいらしかったです。(湯澤)
巣鴨商店街にあるとげぬき地蔵尊の「聖観世音菩薩」
 自分の悪いところを洗うと治るという信仰がいつしかうまれました。これが「洗い観音」の起源です。この地元のおばあちゃんと少し話して仲良くなりました。(上田)
とげぬき地蔵
 お地蔵さんを洗うまで並ぶことにびっくりした。すごい念入りにお地蔵さんを洗っている人がたくさんいた。日本にはこのとげぬき地蔵のように自分ではないものを自分に見立てて、自分自身への見返りを求めるという風習が多いのではないかと感じた。(石川)
巣鴨のとげぬき地蔵(阿部) 無料休憩所とトイレの案内です。(相野谷)
 沢山あるお地蔵様の中に小さく可愛らしお地蔵様を見つけた。それは身代わり地蔵だった。どんなに小さくても誰かのためになれる、そんな人間になりたいと思った。また、とげぬき地蔵だけでなく、薬局の看板の”若ガエル”や大量の赤い健康グッツなど、おばあちゃんの原宿と言われる所以がここにあると思った。(山崎) ワンショット(松村)
 やたらに旗が多くて違和感がありました。(伊藤) ワンショット(池田)
 巣鴨の地蔵通りでまさかの巣鴨で北海道フェアーを開催に驚きました。北海道フェアーは東京でもいろんな場所で開催されており、巣鴨おいう私たちの身近な地域、かつおばあちゃんの原宿といった場所での開催に、果たしてどういった意図でひらかれたのだろうと思いました。
 巣鴨の地蔵通りで「巣鴨の北海道」といったフェアーが開催されているのに驚いた。北海道フェアーは東京でも各地で開催されており、それが私たちの身近な所、巣鴨といった場所で開催されている。巣鴨、それはいわばおばあちゃんの原宿ともされた所でこうしたフェアーが開催されたのはどんな意図があるのだろうと思った。北海道の食物、有名菓子、そういったものが北海道に行かずとも手に入る、それは魅惑ではないだろうか。その魅惑に誰しもが手を伸ばすといったことを想定しているのではないだろうかと思った。(池田)
 とげぬき地蔵の前に、なんとも妙な空気をかもしだしているマネキンが…。毎日立っていて疲れているのか、あちこちピップエレキバンのようなものを貼っていました。(氏江)
 お年寄りの街・巣鴨ならではの、大々的な振り込め詐欺防止の呼び掛け。(柘植)  神社やお地蔵さんを久々に見て日本の歴史を感じました。
(酒巻)
 おばあちゃんの原宿と言われるだけあってとても穏やかな雰囲気だった。そこで歩いてる人に話しかけられたが、とても落ち着いた感じの人で、穏やかな性格の人だった。この近くに住んでいるらしい…巣鴨には東京以外の人達だけではなく、地元の人も結構来ているようだ。(高橋) 地蔵通り商店街
 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通りは、旧中山道であり、江戸の中期から現在にいたるまで、商業や信仰の場として栄えてきた。
 巣鴨地蔵通りは江戸時代、中山道の出発地点日本橋から出発して最初の休憩所(江戸時代の言葉で立場と言う)が江戸六地蔵尊 眞性寺から巣鴨庚申塚の間に点在し、町並みが作られた。そして、明治24年には、とげぬき地蔵尊 高岩寺が上野(現在の上野の新幹線の駅のそば)から巣鴨へ移転し、現在、巣鴨地蔵通りは「とげぬき地蔵尊」と「江戸六地蔵尊」の2つのお地蔵様と巣鴨庚申塚に守られて、商業の街・信仰の街としてお年寄りを中心に若い方々にも親しまれている。
 商店街は色々なお店が並び賑やかだった。お店の人たちも明るく、活気ある商店街だと思った。今現代、商店街の勢いがなくなってきているのに、ここの商店街はそのような雰囲気は感じられなかった。
 4がつく日は縁日で、いつも以上にたくさんの人たちで賑わうそうだ。縁日とは有縁日の略で、神仏などに何か縁があって祭りや供養が行われる日のことである。昔から、この日に参詣すれば功徳があるという御利益信仰が広く信じられてきた。とげぬき地蔵尊の大祭は1月、5月、9月の24日に行われている。約4万人のお客が来るらしい。また、縁日が休日と重なるとその倍の人数が訪れる。ちなみにとげぬき地蔵尊とは、高岩寺のことである。正式名称を曹洞宗萬頂山高岩寺という。
 そして商店街で有名なのが洗い観音である。この洗い観音は、江戸時代に武士の田付又四郎が、夢枕に立った地蔵菩薩のお告げにより地蔵尊の姿を描いた紙を川に流すと、妻の病が回復したことが御影の始まりであるとされる。また、毛利家の女中が針を誤飲し、御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことが出来たという逸話に由来する。 そこから他の病気の治癒改善にも利益があるとされ、現在に到るまでその利益を求めて高齢者を中心に参拝者が絶えない。以前はタワシで洗っていたそうだが、聖観世音菩薩の顔がすり減ってしまったために、タワシを廃止し、布で洗うようになった。
 名物は塩大福らしく商店街の中にもたくさんの塩大福のお店があった。
 そしてもう1つ商店街で有名なのが“赤パンツ”ではないだろうか。多くのお店で赤いパンツが売られていた。今では赤いパンツ以外にも、赤いスパッツや赤い靴下など異なる種類の商品も数多く売られているようだった。
 巣鴨地蔵通り商店街は昔懐かしい匂いがしてとても趣があった。このような商店街が今後も存在してほしいと思う。(佐藤)
最も印象的だったシーン
 巣鴨駅前のアーケードが太陽光発電になていて感動しました! 発電量の掲示板のようなものもあり、人々へのエコ意識へつながると思うし、太陽光発電が身近に感じられると思いました。(橋本)
 おばあちゃんの原宿というだけあって、売っている洋服が安い!そしてとってもカラフルで派手!だから巣鴨は元気なのかもしれないですね!これはそんな一枚です。(伊藤)
<ここまで5枚>
 お店の名前に「まる」が付くことが多いな、と思い写真を撮っていた。
 しばらく歩くとマルジというお店の看板に丸で囲まれた「治」という文字。ここから→マルジになったのか。各家の《号》が関係しているのかもしれない。エチゴヤ、ときわ食堂には店の名前とは違う《号》も看板に書かれていた。
 私の見たマルの付くお店全てが号と関係しているかはわからないが、《屋号》は日本の文化のひとつだなぁ、そんなこと普段は全く気がつかなかった、フィールドワークとして街を歩いてはじめて気付いた発見だな、と思った。(栗原)
 高山寺の休憩スペース的な場所です。たくさんのおじいちゃんおばあちゃんがのんびり過ごしていました。(牛山) 巣鴨の街並み
 普段駅を利用してもわざわざ行こうとは思わない巣鴨、今日初めて歩きました。屋根にソーラーパネルが設置されているのを発見!今どれだけ発電しているのかを見ることができるメーターもありました。環境に優しい街並みです。(川岸)
洗い観音
 この観音様に水をかけ自分の悪いところを洗うと治るらしいです。昔はタワシで洗っていましたが、次第に観音様の顔などがすり減ってきたためタワシは廃止に……。高岩寺付近のひさご屋金物店で、当時使用していた『元祖亀の子タワシ』が今でも売っていました。(川岸)
赤パンツ
 巣鴨地蔵通り商店街では赤いパンツがたくさん売られていますが、その中でも一番目につくのがここ『元祖赤パンツ・マルジ2号店』。セサミストリートのキャラクター『エルモ』が埋もれてしまうほどの真っ赤な店内です。何故赤いパンツがロングセラーになったのでしょうか?赤は元気のでる色=(気分的に)若返る、還暦にちなんで長寿を願う等々の理由が考えられそうです。ちなみにサイズはS・M・Lしか置いていませんでした。(川岸)

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 巣鴨の商店街を散策しました。とげぬき地蔵を初めてみました。地元のおばあさんが熱心にお地蔵さんを磨いているのが印象的でした。この写真は大学の先生方です。この商店街はとてもよくにぎわっていて地元と密接な関わりがあることがよくわかりました。(深沢)  初めて、おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨に行きました。とげぬき地蔵商店街を入ると、おばあちゃんの原宿と言われるだけあって、お年寄りだらけで、お店もお年寄り向けの物ばかりが並んでいました。(清水)

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おばあちゃんの原宿
 巣鴨駅の前にある不思議な石盤、徳川慶喜の像、地蔵通り商店街、高山寺と、巣鴨の様々な名所に立ち寄った。大学に入学したばかりのとき、定期圏内に巣鴨駅があり、商店街を一度歩いてまわったことがあったが、引率の先生とまわることで巣鴨に関する知識を聞け、新たな発見と出会うことが出来た。また、巣鴨駅にあるマクドナルドでは、フライドポテト≠いも≠ニ言っても注文することが出来たり、また麻雀の施設ではお年寄りにピッタリな憩いの場、と看板に書いてあったりと、おばあちゃんの原宿と呼ばれる意味を知ることが出来る場所を随所に発見できた。
 環境面では、ソーラーパネルの設置がされていて、そのパネルの近くにある柱に発電量などが記されていて、エコも意識された街づくりになっていることも知った。
 足早に歩くだけではなかなか発見できない事が、ゆっくりと町を見渡すだけで発見がある、フィールドワークの大切さを実感した時間でした。(井上)
 実は、父方の実家が西巣鴨にあるため、地蔵通り商店街には何度も行ったことがありました。高山寺のとげぬき地蔵にも何度もお参りしました。しかし、さすがに地蔵通りの隅々まで知っているというわけではありません。何回も通っているのに全く気付かなかった名所もあるのではないか。そう思い、今回のオリエンテーションでこのコースを選びました。
 出発は6号館南門からだったのでしばらくは何も見る物が無く、ただ歩くだけと思っていたのですが、門を出てすぐに草に隠れて見つけにくい所に石碑のような物がありました。学校のすぐ近くにこんな物があるなんて全く知らなかったので、とても驚きました。次のポイントの大鳥神社。小さな神社でしたが、ちゃんと鳥居もあって、まだご利益はありそうでした。出発して4,50分歩き、ようやく地蔵通りに到着。「おばあちゃんの原宿」という別名の通り、お年寄りがたくさんいてのんびりとした雰囲気でした。しかし、残念ながら地蔵通りで見た場所は、知っている所ばかりでした。それでも、この日得たものは少なくはありませんでした。とても疲れましたが、有意義な時間を過ごすことができたと思っています。(大山)

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 大学からとげぬき地蔵尊まで行きました。途中、名前は忘れましたが、300年以上の歴史があり子宝祈願の神社に行きました。そのあと、とげぬき地蔵尊のある真性寺に行く途中でマクドナルドを発見。さすがに「おばあちゃんの原宿」と呼ばれているだけあって、巣鴨のマクドナルド店にはシルバーシートがある。メニューもポテト→おいもというように、お年寄りにやさしい設定になっている。
 外国人も多く訪れるとげぬき地蔵尊がなぜそんなに集客力があるのかはわかりませんでしたが、巣鴨という町には多くの歴史的なものが残っている。東洋大学は、巣鴨、大塚、駒込と歴史のある町に囲まれている。(大和田)