2009年度 社会文化システム学科
2年ゼミ フィールドワーク・オリエンテーション――地域を歩く
◇ 活動内容
フィールドワーク・オリエンテーション――地域を歩く
◇ 場所
文京区と隣接区
◇ スケジュール
13:00 <6210>教室にて主旨説明と注意事項、各自参加コースの確認
13:45 コース毎に分かれて集合、14:00出発
16:00〜17:00ごろまで、現地解散

企画代表:柴田隆行(東洋大学社会学部社会文化システム学科)

 活動の趣旨
 社会文化システム学科では、2008年度から「臨地教育の充実」という4ヶ年計画の教育プロジェクトに取り組んでいます。今年度はその2年目です。プロジェクトの目標は、「グローバルな視野をもって地域社会に貢献する実践的な人材の育成」、「従来の社会調査やフィールドワークに加えて、現場で考える教育の実践・充実」、「学生の自主性の涵養」です。具体的な取り組みの内容は、「文京区の基幹地場産業である紙産業とそのもとになっている紙文化を対象として、地域と環境について調査する」こと、「拠点地域(文京区・隣接区部)と海外関係地域でのフィールドワークを通じて、紙に関する歴史過程と現状、それらの地球規模での相互連関性を把握する」ことなどです。
 社会文化システム学科の2年ゼミでは、こうした学習の成果をどのようにしてみずからの力に蓄積しうるか、について実践的に学んで行きます。その最初のステップとして、今年度は、臨地教育入門としてのフィールドワーク・オリエンテーションを実施しました。この試みが学生の皆さんの主体的な学びのきっかけになれば、と期待しています。
 コースの説明
コース1 小石川植物園(白山第二キャンパス→徒歩10分)
 日本最古にして世界有数の歴史を持つ植物園。1684年徳川幕府による「小石川御薬園」、のち「養生所」、明治以後は東京大学附属植物園。ここで紙の原材料になる植物等を観察。途中で製本業と白山第二キャンパスなどを見学。入園料330円が必要。解散は白山下。  
担当:柴田隆行 
コース2 本郷界隈(本郷界隈→東京大学)
 文京区に出版・印刷業が集中している理由の一つは学校の多さ。とくに東京大学から御茶の水駅方面一帯は出版社街と言える。他方、東京大学西側には下宿屋や修学旅行生用旅館、学者・文人の屋敷があった。東京大学構内もちょっと見学。現地解散。  
担当:長津一史 
コース3 神保町古書店街(都営地下鉄「白山」駅→「神保町」駅)
 古書店がこれだけ集中している神保町は世界一。学生ならば神保町か早稲田の古書店通いをするはず。文京区の出版・印刷業、それを支える大学、そしてさらにその背景には古書店街がある。これがこの地区一帯の顔である。現地解散。  
担当:三石庸子・渡邉暁子 
コース4 寺町≠ニ街づくり(白山上→本駒込→谷中→千駄木)
 白山から千駄木、日暮里に至る地域にはお寺がたくさんある。それは、文京区の印刷・製本業集中とも通じる、江戸の町の構造の反映である。地形をたどり、風情ある町並みの保全や「元気な商店街!」谷中銀座をそぞろ歩きして、大学の地域貢献や人々による街づくりを学ぶコース。解散は「日暮里」駅、または「千駄木」駅。  
担当:小林正夫 
コース5 御茶の水学生街(「白山」駅→「水道橋」駅→御茶の水方面へ)
 大学があれば学生街がある。東京では早稲田が有名。御茶の水もかつては日本のカルチェ・ラタンと言われた。路地裏を歩いて学生街≠探るコース。解散「御茶の水」駅。
A班担当:王 亜新  
B班担当:松本誠一 
コース6 おばあちゃんの原宿=i大鳥神社→地蔵通り商店街)
 神社・仏閣、わけあり観音等々は全国あまたあるのに、高山寺のとげぬき地蔵があるだけでなぜおばあちゃんの原宿≠ニ言われるほど有名な商店街になったのか。その秘密をフィールドワークで探し出すコース。解散は「巣鴨」駅。
A班担当:細井洋子
B班担当:金 泰泳
総括指導:駒井義昭  相互連絡:山本須美子